若い世代の人は、ヒッチハイクと聞いて、唯一古い映画などで見たことがあるといわれるでしょう。今でもこの方法で旅行の目的地や途中まで便乗させてもらって移動する人、特に若者もいるかもしれませんが、少なくとも街道沿いでは見かけなくなったように思います。学生の旅行といえば「けちけち」、節約もありますがそもそも原資が少なくても行きたい所へ出かける、と言う行動が持て囃された時代があったことは確かです。道端で手を上げていれば、トラックだけではなくて車が止まってくれて、行き先や方向を聞いてくれます。親切な大人の人が多かったように感じます。そして、いろいろな話をしながら載せてくれて、後の行程は気をつけてなどと声を掛けてもらって笑顔で別れます。止まる場所は行き当たりばったりで、ユースホステルを現場で探してみる、空き部屋がなくても居候のように相部屋を交渉したりして、とりあえず寝場所を確保できれば幸せで、どうしようもないときは寝袋で玄関先で夜露を凌ぐという覚悟。とにかく旅行と言うより、冒険だったのですね、きっと。そしてその武勇伝は休み明けで友達に披露すると、ヒーロー扱いされたりしてご満悦と言った具合です。ユースホステルには交換日記なるものが、ノート状で用意されて、解読不能な字もあったりしますが、書き込んで自身の旅の痕跡を遺すなど、いろいろと楽しい青春を過ごしていたなとしみじみします。